忘れ物の名人達
江戸小話です。物忘れをする旦那達が集まった時のことです。「お互いに、忘れたことを思い出し合えるように、毎月 日を決めて会を開こう。」「うーん、それはいい考えだ。早速最初の集まりを明後日の22日の晩にしよう。」と言うことになりました。「第1回目の会場は金兵衛さんの家がいい。」賛成ー。と言うことで会はお開きなりました。さーて、いよいよ、その日が来ました。金兵衛さんの家では、朝早くから座敷を奇麗に掃除をして、御馳走を作って、皆が来るのを首を長くして待っていました。ところが誰一人現れません。「おっそいなぁー!。いったい皆何をしているんだろう。」いらいらして、金兵衛さんは番頭を呼び付けました。「全くぅー。皆しょうがない人達だ。22日の約束を忘れているのかも知れない。番頭さん、一回りして呼んできておくれ。」すると番頭が恐るおそる「あのー。旦那さま、今日は23日でございます。」 おしまい
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